思い出

３８年前の３月、大学を卒業してはじめて南山小学校にきました。そして、その年の４月からここで働くことになったのです。南山小は大学のすぐ近くにあったのですが、存在を知りませんでした。でも、その時の理事長だったウイゼン神父様、シスター方は新卒の私を暖かく迎えてくださいました。

南山小では男の先生は初めてで（神父様はいましたが）特に男の子たちが喜んでくれていた（自分が勝手に思い込んでいるだけかもしれませんが）ようです。今回は３８年前を振り返ってみて思い出を少し書きます。

当時は全学年１クラスだけで。２階と３階が小学校でした。１階は幼稚園で、２階の２年２組が小学校の職員室でした。私はクラス担任ではなく、全クラスの体育を担当していました。おかげで南山小学校の児童全員と接することができました。遠足の日や遊び時間になると子どもたちと走りまわっていました。

初めて卒業生として送り出したからでしょうか。特にその時の６年生たちは印象深く残っています。あれから何年もたつのに今でも「先生、今度何人か集まりますので、来てください。」と、誘ってくれます。行ってみると思い出話がたくさん出てきます。それと同時に懐かしい顔がたくさん思い出され楽しい時を過ごすことができます。

担任でもなかった私に声をかけてくれるなんて嬉しいことです。南山で教師をしていてよかったなあと思う瞬間でもあります。

南山小学校には自分に関わった先生方がいるからでしょうか、卒業生がよくやってきます。２世、３世の子どもたちがたくさん在籍しています。３８年前と同じように今でも子どもたちの笑顔がいっぱいです。南山小学校のことをよく知らなくても公開授業など見に来てください。そして、この笑顔が南山の丘に増えていきますように。