どこにいるのかな？　　 　９月２０日の土曜日は公開授業と学校説明会の日でした。朝いつも通り、駐車場に車を止め、教会の聖堂に向かっていると２年生の男の子と女の子が二人植え込みの前にしゃがみ込み なにやら見つけているようです。 「どうしましたか？何かいいものでも見つけたのかな。」 と声をかけると、二人は 「おはようございます。植木の下から虫の声が聞こえてくるんです。どこにいるのかなと思って探しているんだけど見つかりません。」 と言うので、私もしゃがんで耳を澄ませると、 「リ、リ、リ、リ、リー」 と小さなかわいい声が聞こえてきます。鈴虫でもコオロギでもない声です。私も声の正体を見たくなりましたので、よりいっそう顔を近づけましたが見つけることができません。すると、ピタッと声が聞こえなくなりました。 「そうっとしてあげた方がいいかもね。」 と言うと、二人とも 「ハーイ。」 と言って立ち上がり、なにやら楽しそうに話しながら聖堂に向かって歩き出しました。 　何気ない朝の一こまでしたが、小さな虫の声に興味を持つなんてすばらしいなあと思いました。おかげで気持ちのよい１日の始まりとなりました。 　道ばたに咲いている花、小さな虫の声、季節ごとに変化する自然の変化に気づける豊かな感受性を持っている子どもたちに感謝です。